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Kii ThreeスピーカーとSky Audioスピーカー

執筆者の写真: Furuya HirotoshiFuruya Hirotoshi

昨年の空きから冬にかけて出向いた、ヨーロッパの出張の中で、最も印象深いメーカーの1つであったKii Audioというドイツの会社があります。 脅威の周波数帯レンジを誇るスピーカーであり、ツイーターを5つも持ち合わせ左右合わせ1500wというモンスタースピーカーです。導入を検討してたところ、実際に合って話し合いを行ったクリスCEOからエンドースの話を貰い、あとは導入という所まで話自体は行き着いています。 また、オーストリアの頑固一徹のマスタリング・エンジニア、ホルストが自らのスタジオに導入しており、彼からこのKii Threeについては推薦を以前から受けていました。彼は結局のところ、このスピーカーの大ファンになったようで、自らがウィーンのディストリビューターとして活動しているようです。 また、ドイツで実際に聴いた感想としては、スピーカーの位相処理をDSP内で完璧に行っているが故なのか、許容範囲が非常に広く、ある意味ラフな聴き方をしても、所謂「失敗する聞き方」には至らないような印象を受けました。今のところ、クリスから提案を受けているのは5.1ch分のサラウンドシステムであり、行く行くは7.1、3Dとバージョンアップを図っていきたい考えも持ち合わせています。 また面白いのが、このエンドースを決めた後に、更にSPL社と関係の深いSky Audioというパッシブスピーカーもプレゼンを受けています。こちらも話し合いによりますが、恐らくはエンドースメント契約がなされることと思います。実際にSPL本社に行った折に聴いているスピーカーで、同社が究極的とも言える最新鋭機材をリリースしてくる中、それらの機材のチューニングにも用いられている経緯を考えると、導入の価値は大きいのではないかと考えています。また、SPLのプロダクトマネージャーからは、SPLはそもそもパッシブスピーカーを前提に音を組み立てており、事実アンプは同社のものを使ってほしいとの見解も出ている中、その思想に照らし合わせるのであれば、Kii ThreeとSly Audioを組み合わせることで、最先端のテクノロジーとサウンドを作り上げる思想を、そのままスタジオに持ち込むことが出来ます。 これらの流れも、日本には一切入ってきていない機材ばかりであり、音としての指標や価値も未上陸であることは間違いありません。今後の展開を考える時、欧米から吸い上げているノウハウや哲学を伝えていければと思っています。 どうしても島国故、遅れ自体に築くこともないままに活動されているケースも多く、難題は多い状況ですが、自分たちの活動から何かしらを感じていただけないかと思うことが多々あります。 23日には、幕張メッセでこのあたりの講演をさせて頂く予定になっています。

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