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執筆者の写真Furuya Hirotoshi

IGS TubecoreとMulticore

Multicoreは、特注でブラックパネルで制作してもらった。


大量の機材を導入後、業務を行いながら方向性も決まり随分と落ち着いてきました。欧米や中東、インド辺りのアジアやアフリカなどもそうですが、兎に角濃密で透き通るサウンドを求められる楽曲をマスタリング・ミキシングする場合、機材の量というのもの必然的に増えます。複数の機材の得意なポイント、相性の良いポイントを探しながら作業を進めるため、必然的に機材が増えて行ってしまいます。そういう意味で、マスタリング機材も極限まで機材の量は増やしてありますが、それでも十二分な機材という意味では、ソリットステイトと真空管の系統双方を持ち合わせている必要があることから、更に機材が山のように増えました。マスタリングチェインは、SPLのマスタリング機材全てと、Bettermakerのイコライザーとリミッターを追加したところであと1台しかマスタリングルーターに接続できないことから、今のところはIGS Audioが出してきたTilt N Bandを選びました。究極のソリットステイトにSPLのIronが唯一の真空管ということで、もう一つイコライザーの真空管ということと、僕が課題と思えていた濃厚さ・濃密さというものを見事に持ち合わせていたので、IGSの新作をチェインの中に取り入れました。もっとも現在ヘビールーティーンで多様性のある機材だと思っています。

そしてどのポイントに持って行くかを迷っていたIGSの2台、TubecoreとMulticoreは、共にマスタリング機材ということですが、サブミックスにて最高のパフォーマンスを発揮しています。Tubecoreは、ドラムバスとして、そしてMulticoreはギターのバスコンプレッサーとして絶大な威力を発揮しています。そしてそしてRubberbandのラック版もベースのマスターとしてインサートしています。どれもこれもがマスタリンググレードの機材ですが、実際に仕上がる音の質というものはこれまでの次元とは全く異なります。言葉で説明するよりも、音を聴いていただいた方が良いと思ので、そろそろこの最新の機材で作り上げられた音源がリリースされるかと思います。また追って、ご報告させていただきます。

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